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うきうき離れ家

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名もなき花はなし・2005年5月12日

名もなき花はなし・2005年5月12日_d0015580_20554011.jpgアヤメ、ショウブ、
漢字で書くと文目、菖蒲。
感じが違う。(笑)
大好きだなぁこの種の花。
だけどどれが何やらわからない。

いづれ文目か杜若。
そうだ、カキツバタもあった。
姿は似ているのに、片や湿地好き
片や乾地好きと正反対。

買い物に行く時に通る遊歩道、
同じ道、同じ木、同じ草花なのに
毎日毎日様子が変わる。

小さな公園、子供の姿を見ることはあまりない
それゆえ色々な雑草が好き放題に。

その中にすくっと背筋を伸ばして気高く咲いていたアヤメ、美しい。


ところで所謂雑草と言われるオオバコ、車前草とも呼ばれるそうで、
その種子はそこを通る車や人の足について運ばれ
山で道に迷ったらこの草の生えている方向に行けば人家にたどり着くという。
すごい!!
人間の生活あるところに、オオバコ有りで
踏まれても踏まれても人のそばを離れない。
と書いてあったのは「雑草にも名前がある」という本。

名前のない人間がいないように、名前のない雑草もない。と書いているこの本
冒頭の章に登場はエノコログサ
私はネコジャラシとばかり思っていたけど、こういう名前だったのね。
しかも、ネコではなくてイヌだった。

どの章もそうだけれど
それぞれの雑草に有名無名の人を重ね合わせている。

特にこのエノコログサと死刑囚「島秋人」にはしみじみと感慨深かった。

その雑草の名前だけれどオオイヌノフグリ
かわいい花をみるよりフグリに注目してしまうところが万歳なのだ!
思わず吹き出す。
元来はイヌノフグリがあって、後から外来種で一回り大きなオオイヌがきたという。
そしてヘクソカズラに至っては
まさにクソミソな命名なのだけれど、それほど臭うか?と笑ってしまう。
草花については無知もいいところな私でも知っているハルジオン
あれ、ヒメジオンと混同していた・・・やはり無知。
ハルジオンの蕾は下向き、ヒメジオンは上向きか!!奥が深い。
あっ
そうするとうちんちのこれはハルジオン?蕾が首垂れているでしょ!名もなき花はなし・2005年5月12日_d0015580_1145494.jpg
例のドイツスズランの隣に咲いている。
ハルジオンなら
アメリカ産ということなので
期せずして
独米が並んでしまった。

本にも書かれているけれど、
名付け親は牧野富太郎氏。
(勿論知らなかったですが)
高知の造り酒屋に生まれるも
植物採集と分類に没頭、
家を潰し、その後の貧窮生活でも
意志を曲げずに独学を続けた方だそうだ。
18歳の時に書かれたという
すさまじい勉学の心得。
驚愕す。


名もなき花はなし・2005年5月12日_d0015580_14165969.jpg草野 双人著
文春新書「雑草にも名前がある」

倉部きよたかさんと清原工さんという二人で
一つのペンネームを名乗っているらしい

by ukiukikimono | 2005-05-12 15:32 | 木草花